幻の黒猫

2007年の日記もどき:6月

6.24.2007

[comic] [ひ]「ブラック・ラグーン」広江 礼威:『月刊サンデーGX 7月号』小学館

2007/06/24

つくづく”関係萌え”(祥祐、祐瞳、アベミハ、四季×犀川、保呂草×各務 etc)な僕にとって、『サンデーGX』今月号の「ブラック・ラグーン」は僕がこの作品を読む理由である要素がみっしりつまった最高の内容だった。ロックとレヴィの、直線的ではない、しかし意味深な会話のやり取り。レヴィの部屋でベッドに寝そべりくつろぐロックや当然のようにパンティ一枚で前をうろつくレヴィの姿に「二人はやってない」説を採っていた(*1)僕は(あれ?)と思ったが、以前書いた「思うに二人(ロックとレヴィ)の間に愛情は無い。」という一文に修正の必要は無いだろう。肉体的な関係、パートナーとしての信頼関係、そして男女間の愛情、これらはこの作品では明確に分離されているということ。

「……言ってることは、わかってる。だから、その――……そこからは、お前の選択だ。」

cite ( 広江 礼威「ブラック・ラグーン#54 」『月刊サンデーGX 7月号』p134:小学館 )

レヴィがロックに求めた「名目」、それが何なのか、ふたりとも(そして僕らも)よく分かっている。

「ロビン・フッドなんぞどこにもいやしねぇんだ!!バカ野郎!」
「ロビン・フッドがいねぇなら、ロビン・フッドになればいい」

cite ( 広江 礼威『ブラック・ラグーン (2)』p128 )

だがロックはそれをある種の逃げだと考え、あえてずらした答えを返す。”ロビン・フッドでありつづけること”それが、この物語のはじめからロックがレヴィに望んでいることだからだ。

なんて素晴らしい。来月号がでるまであと何回読み返すだろうか。

追記。ブラック・ラグーンの最終回は、レヴィが死んで、ロックが日本に帰る/あるいはバラライカや張を超えるほどにこの街でのしあがっていくの二択しか無いような気がする。ふたり生き残って仲良く暮らしましたな未来が見えないんだよね。

*1: 3巻p76-77でロックがレヴィの部屋に行ったときはその汚さに驚いてたもんな。やっぱり日本にいったころか。じゃあ「言いたくねえな」の台詞は"そういう"意味だったのだろうか?
Ganerated by nDiary version 0.9.4
Weblog Commenting and Trackback by HaloScan.com

Copylight