秋山瑞人さんや上遠野浩平さんの話題に隠れて目立たないけど、新木さんの「星くず英雄伝」シリーズも頑張ってるよね。SF への愛情あふれる、古めかしい SF 大ネタの堂々とした使い方は、伊藤岳彦さんのコミック「宇宙英雄物語」を思い出す。面白いんだけどなぁ。いまいちメジャーになりきれないのはなぜだ。やっぱエロのせいだろ〜か?
今回はなんと学園物。といえば付き物のタカビー委員長も当然登場します。普段はみなからからかわれてばかりのジントも、同年代の一般人の中に入ると一流のスキルがあるんだねぇってのがよく分かる。体育の授業では無重力バスケがあるぞ。無重力バスケといえばユリアンと連想するのは当然でしょう。あるいは若者たち無重力訓練という観点としてはエンダーとか。こう先行作品が瞬時に浮かぶのは、作者も分かってやっているからだと思う。
「レベリオン」第2弾。三雲さんの作品ってどれもそこそこ面白いんだけど、それだけなんだよなぁ。例えていうならカトキハジメさんのメカデザインのように、既存のものをリファインすることは出来ても新しくものを創り出すことは出来なさげ。このレベリオンシリーズも、石森章太郎氏のヒーロー物や夢枕獏さんの「キマイラ」が、読んでいてどうも頭をちらつく。
この人決して文章は下手じゃないだけに、もったいないんだよなぁ…