幻の黒猫

2000年の日記もどき:11月

11.11.2000

[book][あ]「星くず英雄伝8 鏡像宇宙の人形姫」新木伸:電撃文庫(11.11.00)

2000/11/11

秋山瑞人さんや上遠野浩平さんの話題に隠れて目立たないけど、新木さんの「星くず英雄伝」シリーズも頑張ってるよね。SF への愛情あふれる、古めかしい SF 大ネタの堂々とした使い方は、伊藤岳彦さんのコミック「宇宙英雄物語」を思い出す。面白いんだけどなぁ。いまいちメジャーになりきれないのはなぜだ。やっぱエロのせいだろ〜か?

今回はなんと学園物。といえば付き物のタカビー委員長も当然登場します。普段はみなからからかわれてばかりのジントも、同年代の一般人の中に入ると一流のスキルがあるんだねぇってのがよく分かる。体育の授業では無重力バスケがあるぞ。無重力バスケといえばユリアンと連想するのは当然でしょう。あるいは若者たち無重力訓練という観点としてはエンダーとか。こう先行作品が瞬時に浮かぶのは、作者も分かってやっているからだと思う。

[book][い]「若草野球部狂想曲2 クイーン・オブ・クイーンズ」一色銀河:電撃文庫 (11.11.00)

2000/11/11

第6回電撃ゲーム小説大賞の銀賞受賞作である前作の続編。前回、見事甲子園優勝校を破った若草高校野球部に新たな挑戦者が。それは全国高校女子公式野球大会の優勝校白桜学園。そこには、主人公西宮光児の幼なじみ小夜美がいる。今回は野球対決とともに、恋の火花も散るぞ!!

野村阪神は下降気味とはいえこの小説はいまだ絶好調!相変わらず面白い。野球理論をここまで真面目に語って、それでギャグ小説としても成り立っているのはすごいね。感心だよ。

11.12.2000

[book][み]「レベリオン 弑殺校庭園」三雲岳斗:電撃文庫(11.12.00)

2000/11/12

「レベリオン」第2弾。三雲さんの作品ってどれもそこそこ面白いんだけど、それだけなんだよなぁ。例えていうならカトキハジメさんのメカデザインのように、既存のものをリファインすることは出来ても新しくものを創り出すことは出来なさげ。このレベリオンシリーズも、石森章太郎氏のヒーロー物や夢枕獏さんの「キマイラ」が、読んでいてどうも頭をちらつく。

この人決して文章は下手じゃないだけに、もったいないんだよなぁ…

11.17.2000

[book][が]「フルメタル・パニック! 終わるデイ・バイ・デイ(上)」賀東招ニ:富士見ファンタジア文庫(00/11/17)

2000/11/17

シリーズ本編第4弾、の上巻。かなめが微妙に色ボケ。電話越しとはいえ必死で戦ってるってことくらい分かりそうなもんだが。テッサは前巻の後始末が大変そう。マオ姉は「ロックンロール!」じゃないだろう(笑)。全体的に物語の谷間な展開で、物足りない印象をうける。

あ〜でもオレも髪切って欲しいな〜。かなめに切ってもらえるんなら坊主でもいいです。

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