幻の黒猫

2002年の日記もどき:9月

9.7.2002

[book][あ]「イリヤの空、UFOの夏 その3」秋山瑞人:電撃文庫

2002/09/07

黒ヒゲ危機一髪!みたいな。

これを書くにあたって過去の感想を参考にしようと思ったら日記休止中で書いてなかった罠。改めて設定を書くのもなんですが、近未来、特異な戦時下における、学園青春ボーイミーツ物。……なんてことは秋山氏のほかの作品を呼んだ人はまったく信用していなかったと思いますが、いよいよ本性をあらわして来たようですよ?

雑誌連載時に読んでいた人間としては、先を知っているだけに恐くてページがめくれません。これがサウンドノベルなら、ハッピーエンドへの分岐点を探してフローチャートを戻りたいところです。図書館で先に読んだせいで銀英伝の8巻以降をなかなか買えず「銀英伝は全7巻なんだ」と納得しようとしていた昔を思い出しました。

9.9.2002

[book][も]「赤緑黒白」森博嗣:講談社ノベルス

2002/09/09

めーぐるーめぐるーよ時代はめぐる、みたいな。

V シリーズも10作目。いよいよクライマックス!らしい。どこぞで15作の予定だとか言っていた気がしたが、まあ良い。最終作にふさわしく、S&M シリーズがそうだったように、発生する事件像、作品のテーマ、それらが1作目ときれいな対称形を描いている。V シリーズはだらだらと続いている印象があってあまり好きではなかったのですが、こうやってまとまってみると中々悪くなかった気がします。

最近の森作品がそうであるように事件とそのトリック自体はどうでもいい内容でしたが、それはもう重要ではないのですね。林刑事の秘密が(間接的ながら)明らかになることによって S&M シリーズとのリンクも解決したし森作品最強のあの天才も登場するし、非常に満足しました。シリーズ通して報われなかった紫子ちゃんも練無君の尽力のおかげで少しは救われそうだしね。

と、ところでこれでシリーズ終了って事は、幽霊探偵稲沢さんの出番はもう無いんですか!?いやむしろこの人メインで次期シリーズを!

9.11.2002

[comic]「EXIT」(藤田貴美)の8巻が出る!

2002/09/11

らしいですよ?(来月予定)。幻冬舎刊の季刊誌「WALLFLOWER」で連載は続いているという話は聞いていたもののどこにも見当たらず、欲求不満がたまっていただけに嬉しい限り。この調子で既刊分も頼みますわ。

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