オレは正義の味方だからな。自分の事より、どうでもいい誰かの方が大切なのさ
cite ( 「 Fate/hollow ataraxia 」TYPEMOON )
これは、よく出来たファンディスクである。キャラクター達が、他愛もない日常においてバカ騒ぎを繰り返すという意味において。
「大騒ぎの日常を繰り返す」ことを物語自体にシステムとして盛り込んでいるのは前作月姫のファンディスクである「歌月十夜」といっしょ。ただ「歌月十夜」が文化祭や体育祭という"祝祭"としての空間を重視したのに対し、本作では普通の(…普通?)日常を描くことを重視している。本作が文化祭を間近に控えた普通の日に日時を設定しているという、ここ要チェックね。
同時にこれは、まさしく「FATE(*1)」 の続編である。『”正義の味方”をつらぬいた少年』の物語であり、”誇り”を内に秘めて、現状にとどまることをやめ先へと進もうとする意思の物語だ。
神ゲー。とりあえず遊んどけ。
- 土曜の午前中に宅配便で受け取ってそれから土、日と二日間徹夜で遊び月曜そのまま仕事に出かけ、あげく火曜日に寝過ごして会社に遅刻したのは我ながらアホだと思う。
- ムービーふたつともかっこいい。「アタラクシア」は名曲。最初は「hollow」と区別がつかなかったけど。
- いくどとなく繰り返されるキャスターの若奥様ネタにはさすがにうんざりした。彼女自身が望みそれを演じているのだと知った時の衝撃と感慨で、許せる気持ちにはなったものの。
- ライダーの姉妹ネタも同様。
- 凛は登場しないのかと思ってびびった。ゲームを始めてからかなり後に凛が登場し、クリアした後振り返るとその時点でまだ物語の中盤にも達していなかったことを知ったときはさらにびびった。
- 「先に行くぞセイバー」とかなんとか言っておきながら次のループで港ではしゃいでいる赤い人には笑わせてもらった。
- バゼットとアヴェンジャーのコンビが魅力的。彼らが弓凛とどこか似ていて、そこからアヴェンジャーの正体を(その一歩手前まで)推測出来たのは、作者の思う壺なんだろうな。
- カレン影薄い。もうちょい本編(バゼット、カレン編)のテキストは多くてもよかったのでは。
- Eclipses 要らない。後日談も含めて。氷室って一人称だと単なる痛い娘ですね。
- 黒豹うざい。が、一成とその言動はほとんど変わらないことに気づきショックを受ける。
- 作品について論ずるのはもうこりたのでやらないけど、これが一部の人の言う映画版エヴァのような「オタクよ目を覚ませ!」的な物語であるとはとうてい思えないんですけど。
- あと黄金の人が〜とか慎二が〜とかあるけどもうやめとこう。あ、花札最高!