幻の黒猫

2005年の日記もどき:12月

12.3.2005

Firefox 1.5 にインストールするたった3個の拡張機能 - えむもじら

2005/12/03

お題に答えてみる。

All-in-One Gestures
定番。マウスジェスチャ絶対必要。それと右クリック+ホイール上下でのタブ切り替え。これ最強。
Context Search
右クリックメニューからのテキスト検索を SearchPlugin に登録してある任意検索エンジンで行えるようになる。Fx 1.5 対応版は上記サイトで公開されている。
XUL/Migemo [Forked Edition]
標準の検索は使いにくいにもほどがある。インストールしてあるのは Piro氏によるFx 1.5 対応&改良版。

僕がインターネットする(*1)にあたり絶対必要なのはこの三つかな。気になった単語があったらすぐ範囲選択→ Context Search で検索して、All-in-One Gestures の右クリック+ホイール上下でタブを切り替えて読む。んで、読み終わったらマウスジェスチャの下→右で元のサイトに戻って続きを、みたいな感じ。マウス主体でキーボードのショートカットはほとんど使わない。

ListZillaで出力した現在インストールしてある拡張一覧。綾川氏による私製ビルドを使わせてもらっているので JLP も入れている。

[も]「τになるまで待って」森博嗣:講談社ノベルズ

2005/12/03

今進行中のGシリーズは、かわいそうなことに探偵はもはや観察者ですらないように見える。つまり、

犀川(&萌絵)
↓↑
↓↑(探偵)
↓↑ ↓↑事件
↓↑(犯人)
↓↑
四季という物語

のように。四季という物語とその観察者としての犀川。本作は、四季シリーズとして読めば非常に面白い。犀川がこの事件をすぐに解決出来たのは彼が事件の当事者ではない「外から見る者」だったからなのだが、これは二重の意味でそうなのだろう。なにせ彼は、「四季という物語」に最後まで取り込まれない存在なのだから。犀川が珍しくも饒舌に事件を解決しその場所から一刻も早く立ち去ろうとしたのは、この事件に裏にいるのが誰なのか、ひとめで気づいたからではないだろうか?

*1: なんて日本語だ。

12.17.2005

フィッシュマンズ「Long Season」

2005/12/17

フィッシュマンズの名アルバム「Long Season(*1)」が突如激しく聴きたくなった。iTMS に接続して検索。単体では売っておらず、検討の結果「8月の現状」に収録されたライブ版「Season」を落とす。「Long Season」のような終わりのない酩酊感はないがなかなかの出来。年末実家に帰ったら「Long Season」を持ってこよう。

*1: シングル「Season」をベースにした全1曲35分16秒のワントラックアルバム

12.18.2005

 各務亜樹良はツンデレだよ?

2005/12/18

森博嗣氏が講談社ノベルスで書き継いでいるミステリィのシリーズ物(*1)は、” 真賀田四季サーガ”とでも言うべき真賀田四季という稀代の名キャラクターを中心とした一つの大河シリーズとして読むことが出来る。がしかし、未読の人間が”真賀田四季サーガ”を追いかけるために既刊のすべての作品を読むのはは一苦労であり、挫折してしまう人も多いのではないか?と思う。

そこで、”真賀田四季サーガとして”氏のシリーズを楽しむために、最低限どの作品を押さえておけばいいか抜き出してリスト化してみることにした。上から順に読むべし。(このリストは作品自体の評価とは別のものとして書いているので、ここに無いからといって面白くないわけではない。)

「すべてがFになる」(S&Mシリーズ1作目)
探偵役としての犀川(&萌絵)と犯人役としての真賀田四季。追う者と追われる(追われることを待つ)者、同じアーキテクチャを持つ同種の存在‥‥。以後の”四季サーガ”の全てがここにある。必読。
「封印再度」(S&Mシリーズ5作目)
下の「有限と微小のパン」を読んだあとに読むとちょっとした楽しみが。
「有限と微小のパン」(S&Mシリーズ10作目)
真賀田四季再び。もし、最後のシーンで犀川が四季と再開出来なかったら、犀川は四季に見限られていたのだろうか。
「黒猫の三角」(Vシリーズ1作目)
直接の関係はないが、新シリーズ一作目であり登場人物を押さえておく意味で。
「人形式モナリザ」(Vシリーズ2作目)
同シリーズの語り手である保呂草の真の職業が明らかにされる作品として。
「魔剣天翔」(Vシリーズ5作目)
重要なキャラである各務亜樹良が登場。森氏の作品に登場する女性キャラで二番目に彼女が好きです。最強のツンデレ。
「捩れ屋敷の利鈍」(Vシリーズ8作目)
余裕があれば。ふたつのシリーズが交差するお祭り的な作品。
「赤緑黒白」(Vシリーズ10作目)
完結編。意外な形で四季が登場。そしてラストの各務亜樹良に萌え。
「四季 春」
万全を期してスタートした四季を中心とした連作。「春」は幼少時の話。
「四季 夏」
「すべてがFになる」へと繋がっていく妃真加島の事件が起きるまで。保呂草が登場。各務亜樹良のデレっぷりに萌え(そればっかりだ‥‥)。
「四季 秋」
時間が飛んで「有限と微小のパン」の後の話。犀川&萌絵が本格的に登場。各務亜k(略)
「女王の百年密室」
「迷宮百年の睡魔」
このへんで気分転換として、他社作品だがこの通称女王シリーズも読んでおいたほうがいいかもしれない。悪いことはいわないから。
「四季 冬」
さらに時間は飛ぶ。つうか飛ばしすぎ。とりあえず四季サーガ完結編、のはず。
「φは壊れたね」
「θは遊んでくれたよ」
「τになるまで待って」
現在進行中のGシリーズ。時系列的には”冬”の前であり”秋”の直接的な続編。犀川や萌絵が脇役として当然のように登場する。彼らの印象が強すぎて本シリーズの主人公達の影が薄い。そして裏には四季の影がちらほらと‥‥。
*1: S&M(犀川&萌絵)シリーズ:全十冊、完結。V(紅子)シリーズ:全十冊、完結。四季:全四冊、完結。G(?)シリーズ:既刊三冊、継続中

12.23.2005

[book]『八本脚の蝶』 二階堂奥歯:ポプラ社 \1,575 1/予定

2005/12/23

氏がオンラインで書き綴った日記が書籍化される。わたしはまだ生きている。身の刃を鈍らせたまま。

Ganerated by nDiary version 0.9.4
Weblog Commenting and Trackback by HaloScan.com

Copylight