知らない間にぼくらは 真夏の午後を 通りすぎ
闇を背負ってしまった
そのうす明かりのなかで 手さぐりだけで
なにもかも うまくやろうとしてきた
cite ( スガシカオ「黄金の月」『クローバー』 )
――なんだか二人とも、ずいぶんもの静かになった。
二人のあいだに言葉の必要とされない、何かの絆ができたようだ。
瞬はちょっと寂しい気もしたが、彼らがさらに幽明――生と死の間の薄明かりの中にたたずんで理解しあっているような気がした。
cite ( 思緒雄二「送り雛は瑠璃色の」『送り雛は瑠璃色の』p165 )
明るい太陽のような物語は苦手だ。「白夜行」は、僕の期待に応えてくれるだろうか?