幻の黒猫

2004年の日記もどき:3月

3.2.2004

[misc] 首が痛い

2004/03/02

朝目覚めたら首が回らなかった。借金で、じゃなく痛みで。

寝違えたのか何なのか、首のすぐ下の背中(分かりづらい。)の筋肉がつったような感じで、動かすと痛い。ギックリ腰は何度か経験があるが、それの首版といったところ。首の稼動範囲が前方80度くらいで真横も向けない。どうしようもないので、シップを貼って仕事に向かった。

とりあえず、急に動かさなければなんとかなりそうだ。横を向くときは首を固定して肩ごと動かす感じで対処する。ジャミラになった気分だ。

これを書いている時点(24:45)では、かなり回復した。一応首も回せるようになったし。

3.3.2004

[misc] キーボードを新しくした。

2004/03/03

パソコンを買ったとき以来だからもう7,8年は現役で使いつづけてきたキーボードがいよいよ挙動不審になってきた。時々返事をしなくなったり、押した覚えのないキーをサービスで入力してくれたりする。困ったやつだぜ。

彼はリストラすることにし、新しいキーボードを買ってきた。特にキータッチにこだわりは無いので店にあるものから適当に見つくろって Mets の mkb-02uv というものにした。コンパクトサイズながらテンキーがついている、テンキー、矢印キーとメインキーの間が空いていて誤打しづらい、などの点を評価して購入。メーカーのサイトを見るとすでに販売を終了している物らしいが。

使ってみてもとりわけ不満は無い。ただ DEL キーがテンキーの上にあって、コンパクトキーボードなのに以前より距離が遠くなってしまったのが誤算だった。

それと前のキーボードの意外な優秀さにも改めて気づかされたよ。Window95 当時にOS 込みで10万弱で買ったショップブランドPC に付いていたキーボードなのでたいした代物ではないはずだが、造りがしっかりしていた。価格競争によるコストダウン戦争の前の産物なのだろうな。

これでマウスもキーボードも USB 接続になった。今時はどれも USB で、今後明らかにポートが足りない。マウス、キーボード、ゲームパッド、スキャナですでに満席。マウスを変換器でPS/2ポートに接続してもいいのだけど、PS/2ポートはマシンの裏なので遠いんだよな……。

3.4.2004

[nDiary] nDiaryUserWiki が楽しい。

2004/03/04

最近「nDiary Antenna 登録サイトを全部巡回しよう計画」を一人遂行していて、その過程で nDiaryUserWiki を覗いてみた。nDiary を使う上での注意点や Tips などが色々かかれてあり、その中に tip/スタイルシート というものがあった。

そこには nDiary で使われるスタイルシートの一覧が書かれてあったのだが、どうもその内容が古い。しかも何か見覚えがある。おそらく有里さんの nDiary導入用覚え書き のスタイルシートの記述をベースにしたのだろう。あれは自分が昔書いた物を参考にして書かれたらしいので、つまり自分が書いた当時のものがそのまま使われているというわけだ。せめて検証してから Wiki に書いて欲しかったなぁと思ったのだが、かなり前から nDiary の出力する CSS って変更されてるんだよね。

まあ自分にも何パーセントかは責任があるような気がしたので、最新の内容をべースに修正することにする。初めて Wiki なるものを触ったのだが、他の人が書いたものに手を加えたり修正したり出来るのは結構楽しい。ついでに他のページの情報が古くなっている部分も訂正してみたりして。

3.5.2004

[misc] どーもくんリストラか?

2004/03/05

先日NHK-BSを見ていたら、新キャラクター名募集のお知らせが流れていた。2004年BS15周年に合わせ新しいイメージキャラクターが誕生するので、その名前を付けてほしいとか。ちょ、ちょっとまって!どーもくんはどうなるんだ。もしやリストラ?海外でも大人気なのに!?

気になって調べてみたところ、「4月以降、NHK全体のPRキャラとして引き続き活躍します。」とのことで一安心。しかし地上波であの独特のノリを放送できるのだろうか……。

3.6.2004

[Internet] 自分のサイトは Safari でどう見えるか。

2004/03/06

どこ経由だったか、iCapture というサイトを知る。Macintosh のブラウザ Safari で、指定した url のページはどう見えるかを実際に表示して見せてくれる。試しにこのページを表示してみた。

>>url こんな感じ。フォントが綺麗だがこれはマックだから?Windows でも XP だとそれなりに改善されているらしいけど……。当サイトは凝った表示法をしているわけでもないので、大体意図したとおりに表示されている。ただ、リストで表示されている monthindex の先頭の黒点が右寄せされてないな。

3.7.2004

[book][も]「四季 冬」森博嗣:講談社ノベルズ

2004/03/07

しばらく、黙って、犀川は四季の姿を見る。
彼女も犀川を見ていた。
思いつく言葉はことごとくシミュレートされ、自分が何を言うかがわかった瞬間に、彼女がどう答えるのかがわかった。
電気がショートするほど明るく、強く、速い。
不思議にその連鎖が見える。
一瞬にして理解できた。
だから、何も口にする必要がなかった。

cite ( 「有限と微小のパン」ノベルス版p582 )

「有限と微小のパン」のこのシーンと、今回の一冊は等しい(*1)「秋」の感想で書いたように物語自体はすでに終わっている。この話は、四季の頭の中で繰り広げられる思考や対話を追ったものとなっている。過去に出会った人格は脳内で再現され彼らとの対話も瞬時に行われる。その中で考察される生と死。そして、人格を取り込まなかった(取り込めなかった?)ある人物への想い。

「そう、百年では無理です」
その百年がすぎた。
彼は、私に追いついただろうか?

cite ( 「四季 冬」ノベルス版p230 )

同じアーキテクチャを持つ、彼女が出会えたおそらく唯一の存在。彼との再会でこの物語は幕を下ろす。

[misc] 雪だっ

2004/03/07

今日は一日中雪が舞っていた。何なんだこの寒さは!

「四季 冬」感想その2

2004/03/07

ネタバレ注意!

前回は半分ネタで書いてたんですが、本当に『女王の百年密室』と繋がってました。とは言えデボウ・スホのオリジナルが四季(or その娘)なんじゃないかと思ってたので結局ハズレですけどね。正解は自分で本を読んで確かめて下さい。あと、この話に登場する犀川って、年は幾つなんだろう?いい加減じじいなはず、どころか100歳をゆうに超えている可能性もあって、そもそも未だ人間なのかも疑わしい。相変わらずタバコをプカプカ吸ってますけど。

*1: 「女王の百年密室」エピグラフのパクリ

3.8.2004

[book][お]「ハイウイング・ストロール」小川一水:ソノラマ文庫

2004/03/08

「 ちがう、いのちは闇の中のまたたく光だ!! 」

cite ( 「風の谷のナウシカ第7巻」宮崎駿:徳間書店 )

過去の人間の過ちにより汚染され変質した世界を舞台に、”浮獣”と呼ばれる生物を相手に「紅の豚」する話。漫画版ナウシカを一冊でやろうとした、って感じか。

以下ネタバレ。この小説のSFとしての肝は、”浮獣”というシステムにある。貧しく衰えた世界の中でそれは食料であり資源であり、人間の闘争本能を抑制するための生贄でもある。そんな都合のいいものが自然に存在するはずなく、意図的に(過去の人間によって?)造りだされたものである(*1)。ここまではいいんだけど、争いたいという欲望が”浮獣”に向けられることでこの世界の人間は人同士で争うことをしない、ってのは無理があるような。スリングは使う、ナイフも使う、それで銃を人に対して使おうと思わないってのはおかしな話だ。

醜さや愚かさも含めたそれが人間である。ってのがナウシカの結論だったんだけど、この話はそこまで踏み込んでいない。それがちょっと温く感じた。

*1: この一文、「ある」って言葉が多すぎるアル。

3.9.2004

[misc] 子供は褒めて育てよ。

2004/03/09

昨日書いた「ハイウイング・ストロール」の感想を読み返して、単にけなしているようにしか感じられず鬱になった。いわば昨日の文章は80点のテスト結果を前に悪かった20点をくどくど言っているようなもので、これは改めねばなりますまい。

実のところ非常に面白くて、もう何度も読み返したのです。少年の成長ものの王道な話でラストの盛り上がりもなかなかのものだしそしてなによりヒロインがよい。こんなお姉さまで筆おろしできた主人公は羨ますぃ〜なぁ、とか(お

3.10.2004

[misc] ウゾダドンドコドーン!!

2004/03/10

今日はじめてオンドゥル語のなんたるやを知った。てっきりクウガにおけるグロンギ語のような公式に創られたものだと思っていたら……。久々に涙が出るほど笑ったyo!

参考リンク:オンドゥル語普及協会

[misc] キーボード話続き

2004/03/10

Delete キーの遠さにどうしても我慢が出来ず(*1)、窓使いの憂鬱というキーバインド変更ソフトをインストールしてみた。どのキーにするか迷ったすえ、右 Ctrl を Del キー に設定する。まだ違和感はあるけれど、以前よりはずっといい。ついでに上のほうについている InternetExplorer 起動ボタンを押すと Firefox が起動するようにセットしてみた。

*1: これはつまり、ミスタイプが多くしょっちゅう DEL キーまで手を延ばさなければならないということなのですが

3.12.2004

[book][た]「七姫物語 第2章」 高野和:電撃文庫

2004/03/12

一作目を読んだときも思ったんだけど、どうもこのシリーズを読んだ感想が僕は他の人と違うらしいです。Google で検索してみると、「透明感がある、まったりとしている、静かな雰囲気」などなど、物語全体のおだやかな雰囲気が作品の個性として評価されているようです。まあそれは自分も認めるところなのですが、ぶっちゃけ”雰囲気だけしかない”作品だなぁ、と思っていました。ただそれだけならわざわざ感想を書こうとは思いませんが、今回 p262- のクロハとの対話を読んで、どうもこの作者はわざと”中身の無い”物語としてこの作品を書いているような気がしてきたのです。それが面白いと思い、感想を書いてみることにしました。

「七姫物語」といいつつ7人の姫たちのうち1人を除いては偽者である(らしい)と言うこと自体人をくったような設定です。この作品の主人公、7人目の姫である空澄(カラスミ)(*1)も、元は孤児であり、拾われ、姫として仕立て上げられた存在です。

カラスミにとっては、自分を拾ってくれたテンとトエという2人が全てでその他のことは”どうでもいい”ことなんですね。なので、戦記ものの体裁をとりながら都市同士の争いは後ろに置かれ、姫としての義務も放棄した街中でのまったりとした生活がメインの話となるわけです。

カラスミを担ぎ上げたテンとトエの2人も、”天下を獲る”ということをゲームとしてとらえています。「失敗すれば逃げればいい」とカラスミに言い、その言葉通りにこれまで幾度も成り上がってはしくじって都市を流転したらしいという過去があるようです。

そもそも、この都市同士の争い自体が意味のないものだと、作中語られています。すべては、シンセンという大陸の片隅の小さな国での出来事であり、いずれ中原から侵略の手が伸びてくることははっきりと分かっている。そんな世界での話なのです。

唯一の真の姫とされる黒曜(*2)は、いずれ来たる中原からの侵略を防ぐために他の都市を倒してでも国を統一しようと考えています。カラスミ達が無邪気に行っていることと理念は正反対ながら、やろうとしている事はほぼ等しい。そこにこの作品の妙があるような気がします。

[book] 「七姫物語」感想続き

2004/03/12

  • 一作目終盤、他の都市へ攻め込む際にカラスミが市民に演説を行うのだが、よく読むとそれは「相手が悪いんだからこっちはガンガン攻撃していいんですよ」という自己正当化の典型的な代物。こんなのを信じちゃいけませんよ?
  • 東洋風の世界観や少女が国(都市)の頂点にいてその視点から物語が進行することなど、十二国記との相似を指摘する声がある。しかし、実のところこの二つは正反対の話だよなぁ。女性である小野不由美が王となった少女の国を統べる苦労や困難さを真面目に描き、男性の高野和が夢のように浮遊した物語を書く、というのはなんなんだろう、と思う。
  • 2ちゃんの某スレでみた「後宮小説(酒見賢一)」が原作のアニメ「雲のように風のように」を連想した、という感想はかなり的を射ているのではないか。「後宮小説」にあった作品全体を俯瞰する作者の視点がなく少女からの視点のみで構成された物が「雲のように風のように」で、アニメを見たときにそれがかなり不満だったのだ。

(続きを書きました。)

*1: ”空ろに澄んだ”という意味を持つこの名前は示唆的である。
*2: 全てを飲み込み塗りつぶす「黒」。「透明」である空澄と対比してみると面白い。もちろんこれも作者の意図的なものだろう。

3.14.2004

[game] 痕 昭和30年代 ver(from 仮藻録

2004/03/14

リーフの美少女ゲーム「痕」を題材に、2ch の某スレの職人さんが書いた SS に絵(と音楽)をつけてフラッシュ化したものらしい。今日も今日とて nDiary Antenna 巡りをしていたところ、「痕」と「昭和30年代」という謎の組み合わせが気になりこの記事が目にとまった。この時点ではこのフラッシュがどんなものなのか全く知識がないのでとりあえず実行してみる。”はじめから”をクリックすると、普通のノベルゲーのようにテキストが表示され始めた。

僕が「痕」を遊んだのはもう何年も昔で、もちろん 9801 版である。結構面白かった記憶はあるもののリニューアル版を購入しようとまでは思わなかった。なのでストーリーの細かいところは忘れていて、ああこんなキャラいたなぁとか、いつオチが来るんだろうとか(*1)考えながら流し読みしていたのだが、しだいにテキストに引き込まれてしまった。場面の切り替えはスムーズだし短いテキストでキャラの個性をうまく立たせているし、素人製作とは思えない。なんだこれ!?と思いながら読んでいたら、夢で過去の記憶を見るいいシーンで”つづく”となっていた。そこの付記を読んではじめて2ch の某スレがネタ元だと知った。

さっそくそのスレにいってみたらこれを書いたのは結構有名なSS職人さんらしい。さもありなん。続きのストーリーもアップされていたのでありがたく読ませてもらった。

*1: 個人製作のフラッシュなのでてっきりパロディ物かと思っていた

3.16.2004

[misc] 日記改装中

2004/03/16

日記のスタイルシートをいじってみる。始めはブログ風に背景にも色をつけようと色々やってみたが、どうもしっくりこない。結果としてこうなった。過去日記は旧スタイルをそのまま適用しつづけることにする。

[Internet] TINAMIダイジェストは遅れすぎ。

2004/03/16

イラスト系ポータルサイトである TINAMI には自分も登録しているし昔はさんざんお世話になった。が最近の TINAMI は、新規サイトの登録と既存サイトの更新チェックでいっぱいいっぱいで他に手が回っていない感じがある。

イラスト系サイト巡回が趣味だが1日に何十個も登録されるサイトを全てチェックするのは物理的に不可能なので、その中から気になるサイトをピックアップしてレビュー付きで紹介するTINAMIダイジェスト”を便利に利用させてもらっていた。しかし夏ごろから更新が途絶え、忘れかけた頃にまとめて更新しようとしてはまた中断を繰り返している。一時は3〜4ヶ月は遅れており、現在も【2004年1月8日号】のダイジェストが最新である。更新を再開するたびに「なんとか追い付くように更新中。頑張ります……。」などの似たような文章が掲載される様は、まるでどこかのエロゲ会社のようだ。

かといって TINAMI に匹敵する規模で使い勝手のよいイラスト系ポータルが他にあるか?というと、微妙なところ。頑張って欲しい。

3.17.2004

[book] [comic] 同人誌の通販をしてみた。

2004/03/17

魚蹴さんの2/25の日記を読んで久しぶりにアンテナがピピピと反応し通販を申し込んでいた RIMLAND の同人誌が到着した。実は同人誌の通販をしたのはこれで2回めなので、メールでの問い合わせの段階からドキドキ物だったのだ。サーバーの調子が悪くてあちらからの返信が届かなかったり色々あったのだが、無事読むことが出来て非常にうれしい。

今回購入したのは以下の4+1冊

「図書館妃(the whole story)」
後述する。
「エミリアと旦那様総集編(SEE EMILY PLAY 1998-2002(1997-2003))」
健全でラブラブなメイドさん話。メイド侍に切られることはないだろうから安心。ここのサークルに関心を持ったきっかけは先の日記だったが、購入を決めたのはネットで公開されている「エミリアと旦那様」デジタル公開版だった。「夢じゃなかった―!」(*1)
「灰とダイヤモンド(Ashes and Diamonds)」
クリスマスのダンスパーティを巡る友情と愛の物語。高校生の頃読んで異国の学生はこんなことやってんのか!とうらやましく思った、「パッション・パレード(樹なつみ)」を思い出した。最後の1ページの切れ味がすごい。「何?知るかそんなこと、女の子が1人絶望的な恋をしているんだぞ!」
「シェリーにくちづけ(tout, tout, pour ma cherie ma cherie)」
ラブラブカップル「鶴来と真芹ちゃんシリーズ」総集編。ラブラブとはいっても電車の中でチューしたりするような後ろから蹴り倒したくなるバカカップル話ではない。モモレンジャー2がエロい。「ちくしょう!私の、私の私のうちにある『サージェントペパーズ』は盤が半透明のビニールだ!」
「君の目に映る世界を見せて(Show me the World in Your Eyes.)」
創作系同人誌の書評集。対象の作品は1つも分からないが、様々な言葉から引用しながら「物語」全体へと広がっていく氏の文章はそれだけで面白い。無料で希望者に配布されているのが申しわけないくらいだ。脳みそを半分分けて欲しい。

[book][ま]「図書館妃」RIMLAND(舞村そうじ):同人

2004/03/17

”世界中の書籍をおさめる図書館城・ワールブルク小公国に嫁いだ皇女ショコラタ姫と司書たち・図書の閲覧に訪れる人々が織りなす春夏秋冬、四つの物語。(RIMLAND 作品紹介より)”

実際読んでみて、良い意味で裏切られた。上の紹介文からはファニーでスイートなコメディを想像していたのだが、それだけではない、深い物語だった。図書館に訪れた人物の要望を元に書物を検索するレファレンスサービスを題材に綴られる連作ののなかでも、戦争をテーマに置いた”冬の章”が白眉。ショコラタ姫とワールブルク領主である若者がであう”春”から、頁が進むにつれ次第に陰がさしてくる全体の構成も見事でした。

出来ればボルヘスの「バベルの図書館や」アレクサンドリア図書館ネタなんかも交えて書きたかったのだがそんな能力はないのでこの辺でやめておこう。書物を通して歴史を捏造する「後宮小説(酒見賢一)」序盤のエピソードとか、色々面白そうなネタはあるんだけど。

*1: RIMLAND 作品紹介の「僕は君がとても好きだよ」「私も旦那様が大好きですわ」ももちろんよいのだがここはあえて。

3.19.2004

[misc] マリみて時空の謎

2004/03/19

マリみてアニメが入らない地方の人間なので、他の人が見た感想を読んで自分も見たつもりになっている日々なのです。そんな中 U-kiのメモ帳 3/17のいばらの森後編の感想にはしこたま笑わせてもらいました。『で、最後に明かされる前回の聖杯戦争の謎。須加星の相手は生きていた、えーっ、学園長!(知ってました)だから、学園長がズーレーな学園なんだからそういう世界で戦ってるの、彼女らは!』なるほど!いやこれはマジで、マリみて時空の謎を解くカギなのではなかろうか?とか。

[misc] つれづれ

2004/03/19

ときどき表紙絵も更新してるんで気が向いたら見てやってください。OpenCanvas3 があれば作画過程も見ることが出来ます。サイト移転してからの落書きはどれだけラフに描くかがテーマ?なので、下書きスキャナ取り込みは無し、線画を別レイヤに分けるのも無しの作画時間1時間縛りで行っています。パクリよばわりされる前に言っとくと平均律さんの絵を見ながら書きました。モチーフですよモチーフ!……ごめんなさい。

3.22.2004

[comic] 漫画読み:「蒼のサンクトゥス」やまむらはじめ on ウルトラジャンプ

2004/03/22

今月号のウルトラジャンプを読む。何時の間にか連載を楽しみに追っている作品が増えていることに気づき驚いた。半年くらい前まではサンデーGX に押されていた感があったのだが。その中でも一番楽しみなのが「蒼のサンクトゥス」で、作者のやまむらはじめは「エンブリヲン・ロード」のころから追いかけているのだ。

「境界戦線」が作者の趣味全開な話だったのに対し、一般層を意識したプロの技が発揮された話の出だしとなっている。しょっぱなからババンとハッタリをかまし読者を引きずり込む手つきは見事。キャラクターの配置もある意味定番となっていて分かりやすい。主人公の少年、気の強い少女、不思議少女、明るいお姉さんキャラにロリ少女も。ギャルゲーのようだ。この作者のことなので、いつ彼らの関係がドロ沼化していくのか楽しみではあるのですが。

ところでこの話、「エンブリヲン・ロード」のリトールドといった感がある。突如現れた巨大なエネルギー源。それを感じ取る巫女に管理しようとする存在などなど…。それをマンネリと評し批判する声もあるようだが、個人的には全然オッケーである。「作家は、ひとつのことを一生かけて語りつづけるしかないのだ」といったのは誰だったけか。

なので今回ラストでRAPTOLの女副指令が主人公の姉だと分かったところで「やっぱり!」と思った(*1)。きっとそのうち<A−NEST>に取り込まれ超人と化したお母さんが登場するね!

[comic] 「境界戦線」やまむらはじめ:サンデーGXコミックス

2004/03/22

近未来、天変地異により水没し孤島と化した内戦状態の東京が舞台の連作短編。極限下におけるボーイミーツガールがテーマ?サンデーGX に連載された話に、エピローグとプロローグが追加された。

正直、物足りなかった。作者の本領は分厚い物語をグイグイと進めるところにあるのではないかと思う。細かいエピソードを重ねていく手法は向いていないのではないだろうか。あと、作者容赦無いなぁとエピローグを読んで改めて思った。

ところでこの連載、とうとつに終わった印象があったのだが打ち切りだったのだろうか。主人公が毎回変わるので感情移入が出来ないし萌え要素も殆ど無いし、連載当初から「大丈夫か?」と心配だったのだ。長く続くことで、ばら撒かれたピースがまとまって大きな1つの絵を描き出す様が見られたのではないかと思うと残念である。ぜひ、後書きにもあるように続編を!

*1: 主人公が過去体制側にいたことが分かったので

3.23.2004

[book] 「四季 冬」の感想を修正した。

2004/03/23

ここ数日、森先生の「四季 冬」の感想を探してこのサイトに彷徨って来る方がいるようです。それで目にするのがあの感想だと思うとあまりに申し訳ないので、加筆しておきました。

[game] Return to Gunparade 18話(前、後編)

2004/03/23

それが戦場を駆ける青の神話と伝説のはじまりであった。

cite ( Return to Gunparade 18話後編 )

一気に前後編まとめて更新。初陣ですよ!速水と舞の戦いは、最初から神話、伝説の世界となっている。今回の話を読んで改めてこのお話はゲームのノベライズとは別物だと分かった。普通の人間が絢爛舞踏となることで神話世界に足を踏み入れるのではなく、彼らは初めからそうなることを定められた存在なのだ(*1)
その他の感想をまとめて。

  • ヨーコさんの腹黒さと、裏腹に悪人になりきれない弱さがよい
  • 原さん怖い。蹴りが出ます。精神注入棒……ガクガクブルブル
  • 速水がぽややんなのは鈍いからではなく、過去どん底の環境で死や恐怖を身近に感じてきたので、これくらいはなんともないと思っているから
  • 新井木 x 来須のフラグ(その1)が立った模様
  • 森さんは報われない人だ
  • 「はーい! 皆さんのお耳の恋人、瀬戸口くんでーす」キターッ
  • 善行かっこいい。砲撃のど真ん中で鼻歌歌ってるよ!
  • なるほど。士魂号の操縦の自動と手動の違いを物語化するとこうなるのか
  • 世界を渡り歩くくせに兎や猫が戦っているのを見て見ぬふりする来須は可愛すぎる
  • ミトリ来たー
  • スカートはいて戦場に素手で駆けつける田代萌え
*1: その運命を設定し世界を決められた方向に進めようとしているのがセプテントリオンである

3.25.2004

[nDiary] BLCOKQUOTE 要素に属性を追加したい。

2004/03/25

最近日記で他のサイト、文献から引用することが多い。その項には BLCOKQUOTE 要素を使用するわけだが、nDiary の書式では 引用元を指定する cite 属性や title 属性を用いることが出来ず、なんとかしたいと思った。

以前 nDiary サイト界隈で話題になっていた気がしたので nDiaryUserWiki を覗くと、ズバリ「tip/blockquote等のタグに属性を加えたい」という項目があった。なぜか文字化けして読めなかったが、リンクをたどって楠木楠見さんの cite_in_blockquote.rb を発見した。なかなか良さげだが、改行タグの判定を XHTML できめ打ちしているところが動かず「<br \/>」を「<br.*?>」と修正。上手くいったようなのでついでに今月分の日記の該当個所も手直しして出力した。

(3/26)楠見さんの名前を間違っていたので修正。すいませんでした……。フィルタ使わせてもらっています。

3.26.2004

[nDiary] Diary.js を使ってみる。

2004/03/26

このところこまめに日記を書くようにしているのだが、YYMMDD.diary ファイルをいちいち作成するのが面倒になってきた。nDiary の misc/ フォルダに自動的にその日の diary ファイルを作ってエディタで開いてくれる JScript があるので使ってみた。

が、エラーがでる。以下いろいろいじってみた結果、8.3形式のパス名じゃないとファイルを認識してくれないようだ。なので


var sfilename = (FileSys.GetFile(filename)).ShortPath;

と変換してパス名を渡すことにした。あと色々細工して完成。出来たスクリプトがこれ。diary.js

追記:
その後調べてみたら インターネット殺人事件:日記 2004-03-21 でも Diary.js の改造をされていた。しかもこっちのほうが出来が良い。なるほど、短いパス名にしなくてもファイル名を「 '\"' + fileName+ '\"' 」と囲めばよかったのか……。自分のスクリプトも修正しておこう。

[nDiary] 要望とか。

2004/03/26

そもそも、*.diary という拡張子である必要はあるのだろうか。例えば blosxom だと指定フォルダ以下の設定した拡張子のファイルを全て原稿ファイルと認識するのだが、nDiary も ndiary.conf で DIARY_EXTENSION=".diary" といった感じにユーザーが拡張子を指定できるようになれば良いと思う。

[misc] モニタの輝度設定

2004/03/26

orange waffle の日記2004.03.25 でヨシさんがモニタのブライトネスの設定を変更してそのまま忘れていたと言っているのを読み、ハッと自分のモニタの設定を見直してみた。やはり!うちの FlexScan T731 は用途に合わせて複数の画面設定を保存、変更できるのだが、落書き用に輝度を上げてそのままになっていたyo!道理で最近目が疲れやすいと思ったんだ……

3.27.2004

[misc] ローザンヌ国際バレエコンクールを見る。

2004/03/27

曙 vs 武蔵戦がなんとも中途半端だったK1を見たあとチャンネルをガチャガチャ変えていたら、NHK 教育で「第32回ローザンヌ国際バレエコンクール」をやっていた。「そういえば『昴(曽田正人)』で出てきたなぁ」と思い見てみることにした。

バレエをまともに見たのは小学生の頃に白鳥の湖かなんかを学校行事で観劇して以来だ。その時は退屈でしょうがなかったのだが、今回は非常に面白かった。あれだね、エロい。これは別に衣装がどうとかじゃなく、頭の上からつま先まで意志によって制御されひとつの生き物のように動くその在り方がエロスを喚起する。なので女性だけじゃなく、男性もエロ。エロいって言葉が違うとしたら、色っぽい?あるいは艶めかしいと言ったほうが適切か。とにかくびっくりした。とんでもないものを見たって感じで、生のバレエを見てみたいと思った。

その中でも松井学郎という日本人の方がよかった。いきなりどこぞの女学生かというような格好で出てきたと思ったら踊りがすごい。退場して解説の人のコメントではじめて男性だと分かりそこでもビックリ。その後のコンテンポラリー?では赤いスケスケTにショートタイツで踊り、それもすごかった。すごいすごいで語彙が余りにも少ない気がするがなんとも言葉にしようが無いのですよ。この人は結局「プロ研修賞」を獲った。

他に思ったこととしてアジア人多いな。日本人と韓国人で半分近く占めていた気がする。「昴」では、人種の違いはそれだけで圧倒的に不利だとか言っていた記憶があるんだけど。

3.28.2004

[misc] 「Fate/stay night」と「運命のタロット」その2

2004/03/28

「運命のタロット」復刊が楽しみでならない今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしですか?ところで Amazon 「運命のタロット(1)」のページを見ると、「この商品に興味がある人は、こんな商品にも興味をもっています」の項に「Fate/stay night」(のサントラ)や「ファイブスター物語」が上げられている。これはけだし慧眼だろう。Amazon の関連リンクの貼り方ってどういう仕組みになっているんだろう?ちょっと興味を持った。

以前からそうだったのだが、「Fate/stay night」を遊んでみて改めて「運命のタロット」との関連性について考えた。両者とも「人間が精霊|英霊になる」という設定に重要な仕掛けがあって、それが最後に感動を呼ぶものとなっている。ネタバレとなるので明かせないのだが「運命のタロット」はネタ元のひとつなんじゃないの?と思うくらい。「Fate/stay night」を遊んだ人で少女小説の文体に抵抗の無い人は、ぜひ読んでみて欲しい。現在既刊20巻の上ほとんどが品切れ状態なので難しいかもしれないけれど。

こんなことを言いつつ「Fate/stay night」、前回の日記の時点からぜんぜん遊んでいません。桜に全く興味を持てないってのが大きな原因。

3.29.2004

[comic] 『境界戦線』感想とか

2004/03/29

アクセスログから、「ARTIFACT ―人工事実―」の『境界戦線』紹介記事の中で自分の感想がリンクされているのを知った。記事の中でハッキリと「長編はあまり好きじゃない」とおっしゃてて他のリンク先の人も概ね短編肯定派である中で、ひとり短編を否定している自分がリンクされているのは深い意味があるのか?何て考えてしまう小心者の私であります。

最初に触れた作品がエンブリヲン・ロードで氏の短編を読んだのはずいぶん後なので既に長編作家として認識していた、ってのが理由なのかもしれない。『境界戦線』もしばらく連載が続くものと思っていたら急に終わってしまったので、よけいに評価が低くなってしまったのかも。

それにしても(氏の作品に対して)新参者である自分にとって、同人作家時代から知っているというのはうらやましくてしょうがない。特に『FILIA FILICE』は読んでみたくてたまらない。

3.30.2004

[misc] 日記もどき

2004/03/30

先日ネットカフェに行った時、自宅でアップした日記の記述が気になりちょっと確認してみようと思った。 http:// でアドレス打ち込むのが面倒だったので「日記もどき」で検索してみたら、なんと6,090 件もヒットした。多すぎだよ!ここで私はひとこと言いたい。みんなもっとひねってタイトルつけろよ!(自爆)。日記タイトルを変更するのも考えたがやめておくことにする。なんとか移転前の旧サイトが10番目に見つかったので、それをたどって日記を確認することが出来た。

ちなみに移転の際に変更したサイト名「幻の黒猫」は、他に重複するサイトが無いことを確認してつけました。

[diary] 幻の黒猫

2004/03/30

ついでにサイト名の由来について。これは『新選組始末記(子母澤寛)』で有名な沖田総司の死直前のエピソードからつけた。かなり前から暖めていた(*1)ものなので、今のように新選組ブームになってしまうと逆に元ネタを公開するのが恥ずかしくて特になんの説明もせずにいた。扉に載せようと思って書いたものがこれ。

剣の天才と謳われながら若くして病に倒れたひとりの男がいた。
彼は死の直前、一匹の黒猫を切り殺したと言われる。
身辺の世話をしていた老婆が彼のもとを訪れたとき、彼は珍しく床を離れ、抜き身の刀を手に庭に立っていた。
どうかしたのかと問うと、彼は足元を指差し、「今ここで黒猫を切り殺したのです」と答えた。
そしてうれしそうに笑い、うわごとのように繰り返しつぶやいた。これでまたいっしょに戦える、と。
彼は老婆に刀を渡し、「すいませんが、清めておいてください」と頼むと、再び床についた。
しかしその刀には一片の曇りも無く、庭にも何の痕跡も無かったという。
その翌日、彼は息を引き取った。

彼が見たもの。それは、幻の黒猫

ちょっとカッコつけすぎ。しかも肝心のサイト名が出てくる最後の一文が「わけわかんねーよ」状態である。

*1: 具体的には、行殺新選組を遊んだ頃から
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