幻の黒猫

2004年の日記もどき:7月

7.4.2004

[misc] フリーセル遊び

2004/07/04

フリーセルの記録画像

常用しているブラウザ 、Firefox は起動が遅いので、PCを立ち上げる時に同時にブラウザも起動するようにしている。そして、Firefox が起動するのを待つ間フリーセルで遊んでいる。たいてい3,4戦して中断するのだが、昨日はやけに調子がよかった。ついついのめり込んでしまい、ふと気が付くと1時間以上経過していた。上の画像をクリックしてもらえれば分かるが、結果的に33連勝していた。これまでの最高が26連勝なので、一気に記録更新である。

[misc] 地方在住者は大変なの

2004/07/04

「真・運命のタロット《世界》。 」や、「楽園の魔女 楽園の食卓(後編)」で検索されている方たちへ。未だ読んでないんです。地方は発売日がずれるので〜と思って調べてみたら、運タロは6月30日発売かよ!コバルト文庫も、もしかしてもう出ている?本屋に行ってみなければ……(ちなみに今、台風が左の方を横切っていて激しい風雨が吹き荒れています)。

7.6.2004

[book][き] 「楽園の魔女たち 楽園の食卓(後編)」樹川さとみ:集英社コバルト文庫

2004/07/06

ではこのお話も、多くのお伽話と同じようにあの言葉で終わりとなります。
「そしてみんな、末長く幸せに暮らしました」

cite ( 『いつか夢の中で』遠藤淑子:白泉社花とゆめコミックス )

21冊目にしてシリーズ完結編。見事なまでの大団円であり、シリーズが終わったことに対する感慨はあるがそこに寂しさはない。唯一気になったのはサラとナハトールのその後のことだが、それも2ch 樹川さとみスレのこの書き込みを読んで納得することが出来た。

321 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:04/07/05(月) 19:23 ID:AQ/rUGLC

楽園に残った、て時点で時々ふらりとやってくるナハさんを待っているんだとオモ。
大人のお付き合いをしてるんじゃないかなー。

cite ( 樹川さとみ「楽園の魔女達」4 )

もちろん本文にそれを示唆するようなことが書かれているわけではないが、想像することは自由だろう。この巻の最後、血を吐いて苦しんでいる姿を無視して殿下と会話するサラの姿に、逆にナハトールを強く意識しているのでは?とも思ったし脈はあるのではなかろうか。

「ああよかった」「面白かった」だけで、他に言葉を重ねる必要もないだろう。よいお話でした。

7.7.2004

[misc] 今日のビックリ!

2004/07/07

とある方が公開されているはてなアンテナを通して毎日楽しくチェックしていた日記が、殊能将之氏が書いているものだと知って驚愕した。日記を読む限りただ毎日料理を造って食べてはゴロゴロしているだけで、確かに職業の推測はつき難い。自炊の大学生かフリーのライターか何かかと思っていた。

[cg] マリみて落書き。

2004/07/07

今日の落書き

「なかきよ」のあたり。祐巳を待っている間、一年前のクリスマスを思い出してたそがれる聖。三十分弱で描いたわりにはそれなりに雰囲気のあるものになった。

[misc] 七夕

2004/07/07

今日は七夕。とある本屋に笹が飾ってあって、その前に「願い事をお書きください」と短冊とペンがおいてあった。くくられた短冊の中に

・今の彼氏と別れたい
・お金に不自由のない生活がしたい

と書かれたものがあって、彼氏がよほどロクデナシなのか書いた人間がダメ女なのかしばし悩んだ。

7.9.2004

[book] 森博嗣「赤緑黒白」について考える

2004/07/09

森博嗣のVシリーズ最終巻の感想が読みたくなって、 google で検索してみたがほとんどヒットしなかった。どうもタイトルを記憶違いしていたようだ。ふと思いつき、似たような間違いをしている人がいないか調べてみる。それぞれ四色を並べ替え作者名をプラスして検索した。

  • 赤緑黒白」 653件。これが正解。
  • 赤緑白黒」32件。
  • 緑黒赤白」5件。「夏のレプリカ」折り返しに書かれた詩の一部分「緑、黒、赤、白の順に〜」にマッチしている。この詩も四季と色をテーマに書かれていて、これを元に「四季」表紙の色の順番を推測している人がいた。(何故森先生は順番を入れ替えたんでしょうかね?)
  • 赤黒緑白」3件。
  • 緑赤黒白」2件。一人の方は自信が無いようで、(あれ、何か違ったかも)と付記してある。
  • 緑黒白赤」「黒白赤緑」11件。意外に多いなと思ったら、タイトルと本文書き出し、タイトルとimage タグの alt 等で「赤緑黒白」「赤緑黒白」と2つ正しいタイトルが続いている部分にマッチしていた。
  • 白赤緑黒」0件。しかしなぜか「白赤緑黒」では1件もマッチしない。
  • 赤黒白緑」1件。
  • 緑赤白黒」1件〜かと思ったら違って、「四季」表紙の文字色の話だった。
  • その他は0件だった。

「赤緑〜」までは自信があるが、白黒があいまいな人がやはり多かった。

7.10.2004

[misc] 「ファンの10人に1人以上『朝、起きられない』

2004/07/10

今月4日から放送が始まったTVアニメ『マリア様がみてる〜春』の視聴を予定していたファンの10人に1人以上が、放送時間までに起きることができなかったことが、本紙調査で明らかになった。

cite ( ほほえ味屋 )

現実にあったネタをちょっとひねってステキなウソニュースを捏造されている「ほほえ味屋」から、朝起きられなくて『マリみて〜春』が見られない、という記事。は〜い、私もです。多分明日も見ない。ドリルっぷりを確かめるために新入生登場の回は見ようと考えてますけど。

[misc] 七夕は新暦じゃ意味が無い?finalventの日記

2004/07/10

七夕は、織姫(ヴェガ)と彦星(アルタイル)がちょうど天の河を挟む星の配置になる旧暦の七月七日だからこそいいのであって、新暦で祝っても何の意味も無い、というお話。へぇ〜、知らなかった。

追記:「極東ブログ」のほうでもっと詳しく解説されていた。疑問に思ったことを表面上の知識で済ませず納得するまで調べようとするその姿勢を見習わなければならない。

7.11.2004

[misc] 選挙

2004/07/11

選挙に行ってきた。今回の選挙は自民惨敗と報じられているが、自民党の獲得した議席が激減したというわけではないので、正確には共産惨敗と呼ぶべきだと思った。

7.12.2004

[misc] 「サウンドトラック(古川日出男)」読書中。

2004/07/12

古川日出男の「サウンドトラック」を読んでいる。発売されてすぐに買っていたのだが数ページ読んで雰囲気に馴染めずにそのまま積ん読状態になっていた。星のめぐり合わせがよかったのか、ふと手にとり読み始めたらとまらない。古川日出男の文章には呪術的な力がある。

7.13.2004

[misc] つれづれ

2004/07/13

「パトラッシュ・・・もう疲れたよ。なんだかとても眠いんだ。」というわけで寝ます。夏仕様にゆかた少女のイラスト描こうと考えているのだがどうにも時間が……。『サウンドトラック』読み終わったけどその感想も後日ということでとりあえず一言だけ。圧倒的でした。

7.15.2004

[book][ふ]「サウンドトラック」古川日出男:集英社

2004/07/15

これってライトノベルじゃん!と思った。ハードカバーでイラストの一枚も無い本がライトノベルなわけがないのだが、「まずはキャラ立て命!」といわんばかりのノリはラノベ読みには非常に親しみやすいものがあった。個性あふれるサブキャラが登場するたび彼らの個人史が挿入され、この分厚い本の半分近くがそのために費やされている。そのかいあってかキャラクタ全てが魅力的で、彼らの行動を追ってページを無心でめくりほとんどノンストップで読み終わった。

思いついたことをそのままぶち込んだように構成は破格だし、ジャンプの打ち切り漫画のようにストーリは途中で突然中断される。すごくいびつな作品。その点では以前感想を書いた「とある魔術の禁書目録」とさほど変わらないが、作品に込められた熱意の量と濃縮度が桁違いだった。

この作品は、氏の『沈黙』の陰画である気がする。舞台は同じ東京だが、『沈黙』が過去から連なる血の因縁の物語であったのに比べ、『サウンドトラック』はそういったものから物理的に切り離され、21世紀に生きる少年/少女の物語となっている。既に「冬」は失われ(*1)、悪に対抗する唯一の手段であった音楽も殺されている(サウンドトラック/レス(*2))。そもそも『サウンドトラック』の主人公たちは『沈黙』では悪と呼ばれそうな、東京を滅ぼす側に立っているのだ。

[book]「サウンドトラック」感想続き

2004/07/15

  • 終盤レニとセットになって、トウタの印象が弱くなってしまったのが残念。
  • ヒツジコたちが踊るシーンはどうしても武富士の CM が浮かんでくる。
  • ”ピアス”はエロい。
  • 読んでいると、色々な作品が頭をよぎる。斜降人は村上春樹のやみくろだよね。
  • 都市でサバイバルする少年少女像は村上龍というより渡辺浩弐っぽい。
  • ヒツジコパートはマリみてか?呪術的な少女という点では恩田陸作品の理瀬か小夜子か。
  • カラスを肩に止まらせ共に戦うレニは「花のあすか組!」あるいは「イエスタデイをうたって」だろうか。
  • 温暖化しイスラム世界と化した東京の街の風景はいとうせいこう「ワールズ・エンド・ガーデン」
*1: 『沈黙』ラストの印象的なエピソードから、個人的に『沈黙』には冬の印象が強い
*2: ”音楽”の物語に『沈黙』と名づけ、音楽の失われた世界の物語を『サウンドトラック』とする作者のタイトルセンスはすごい

7.16.2004

[misc] 絶叫コンテスト in 世界の中心

2004/07/16

水筒日記から、「セカチューに熱狂しているのは少女漫画的泣き物語に免疫の無いおじさまたちである」というお話。

全然関係ないけど、『ハリーポッター』の一巻を読んだ時のことを思い出した。こどもだまし、というより子供も騙せないような簡単な造りの話に沢山の人たちが熱狂しているのを知って驚き、この人たちは細分化し先鋭化した最近のライトノベル作品を読んだ事が無いんだろうなぁ、と感じたのです。

7.21.2004

[misc] Windows2000 再インストール

2004/07/21

最近ハードディスク内部のごちゃつきに嫌気がさしていたので、この連休中にハードディスクをフォーマットして OS を再インストールしようと考えた。

まず必要なデータは USB でつないだ外部 HD にバックアップ。そして内臓 HD を思い切って全消去する。パーティションを C:(システム用)、D:(プログラム用) E:(細かなデータ用)の3つに切り、OS のインストールを始める。ところが Win2k インストーラが最初の CD → HD 書き込みの時点で無限ループして大変。CD から knoppix を立ち上げネットで検索して「パーティションを切り直した際に基本 DOS 領域を設定していなかった」と気づくまで半日かかった。 Win2k にはブートディスクがついていないので、慌てて過去使っていた Win98 の FD を探して fdisk し直したり。今にして思えば knoppix にも fdisk は付いているはずだが気が動転していてそれを考える余裕がなかった。

その後もいろいろあったが、ようやくこうして日記を書けるまで環境を構築できた。IME の登録辞書をバックアップするのを忘れてマリみて関連の単語が飛んでしまったのが痛い。

[misc] 『かってに改蔵』の最終回が!

2004/07/21

最終回。「いつ大どんでん返しが来るのか」とドキドキしながら読んでいたらそのまま終わってしまった。これまでのやりたい放題がなかったかのような「いい話」な終わり方が逆に怖くてたまらないのですが。

7.22.2004

[book] 「ファウスト vol.3」

2004/07/22

とりあえず対談やエッセイは飛ばして小説だけ読んだ。

西尾維新は相変わらずの西尾維新っぷり。『新本格魔法少女りすか』は「敵遭遇→出血→変身」なストーリ展開にはそろそろ飽きたので何とかしてください。舞城王太郎は、いまだにこの人のよさが判らないのでごめんなさい。

シナリオ屋さんの書いた小説が3つ。「White Album」が好きだったので原田宇陀児には期待していたのだがうーん微妙。完璧に『ファウスト』から浮いてるような。元長柾木は、設定の過剰さとは裏腹に物語自体が弱い気がする。この二人と比べると奈須きのこは普通にうまい。『空の境界』は読みにくくてたまらなかったのだが格段に上達していると思った。

7.27.2004

[misc] 作家の中島らもさん死去

2004/07/27

それは「死」へ向かって突進していくことに等しいが、もし「生」というものがあるならば、その生は行く手の無数の死の合間にしか存在し得ないのだ。

cite ( 「楽園はどこにあるのか2」中島らも『とほほのほ』:双葉文庫 )

「今夜、すべてのバ−で」、「永遠(とわ)も半ばを過ぎて」が好きで、彼がときおり書いた観念的なエッセイが好きだった。わかぎえふの書く中島らも、彼の書くわかぎえふに惹かれ、彼らの関係性をうらやましく思った。

追悼に代えて、今日は彼のエッセイを読み返すことにした。

[misc] あとり硅子さん死去

2004/07/27

上の関連情報をあさってブログを巡回していたときに知ったのがウイングス等で書かれていた漫画家あとり硅子さんの訃報。中島らもの場合は驚きはしたもののどこか納得する所もあったのだが、こちらはただただ残念でならない。

7.29.2004

[game] ICO - main

2004/07/29

PS2の傑作手つなぎ切な系アクション『ICO』BEST版の再発売を記念した、プロデューサーとディレクターの対談が公式サイトで公開された。色々と興味深い話が載っていたがこれを読んで初めて日本より先にアメリカで発売されていたことを知った。アメリカ版と日本語版にはいくつか違いがあるらしく、例えばアメリカ版には「2周目のオマケ」がないらしいですよ!スイカ!スイカのない ICO なんて ICO じゃないですよ!

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