幻の黒猫

2004年の日記もどき:4月

4.1.2004

[book] 「銀河英雌伝説外伝5巻」由中芳樹

2004/04/01

この項目は削除しました。

[misc] 四月の魚

2004/04/01

エイプリルフールということで何かネタを考えたが面白いものが思いつかなかった。ちなみにゆいなか先生のぎんがえいしでんせつと読みます。間違えないでね。

4.2.2004

[book][こ]「マリア様がみてる チャオ・ソレッラ!」今野緒雪:集英社コバルト文庫

2004/04/02

イタリアへと修学旅行に行っちゃいます。しかも一週間。さすがお嬢様はリッチだ。ひとことで言えば「旅してきました!」とそれだけなお話で内容に見るべきところはないような。ああ、先代の愛の狩人(*1)とその獲物との婚前旅行珍道中ネタが仄めかされるだけで書かれないのは何事か!とそれは言っておきたい。これはもちろん外伝で補完されるんですよね?あとはカニーナ再登場とか。学園祭では祐麒が女装して祐巳と双子の姉妹役を演じると見た!

[book][き]「楽園の魔女たち 楽園の食卓(中編)」樹川さとみ:集英社コバルト文庫

2004/04/02

ファリスと少佐の旅にマリアが合流。その間に殿下とサラの動向が挿入される。

ストーリーについて語るのは後編を読んでからにして細かいエピソードについて。サラはミラージュのパラ・ギルドに加入したらしい(違)。少佐はそろそろ辛抱たまらんようです。マリアの旦那は格好いい。リーン・イプスも。師匠と支部長どんはもっと頑張りなさい。

[misc] 「風車の弥七」中谷一郎さん逝く

2004/04/02

プロフィールにも書いてあるように子供の頃から「風車の弥七」は敬愛する人だったので、このニュースは結構ショックだ。弥七は「水戸黄門」登場キャラの中でも人気があるのだが、中谷さんの持病のためレギュラー出演することが出来ず、同じような役割を果たすキャラとして飛猿が登場したって話を聞いたような記憶がある。「水戸黄門」1部から現在まで1人の役者さんがずっと演じ続けた唯一のキャラだったらしい。合掌。

*1: 今は祐巳が継承した

4.4.2004

[book] ファーラムの剣

2004/04/04

フルメタル・パニックの長編の連載が始まって以来、いずれ文庫が出たら買おうと思いつつドラゴンマガジンを毎月立ち読みしている。が、今月号はなにやらフィギアが付録についているため梱包されていて読むことが出来ない(*1)。ためしに今日図書館に行った際雑誌のコーナーを覗いてみたら、ありました。普段はフルメタル・パニックをざっと読むだけなのだが、今日は時間もあるし椅子もあるし、ついでに他の作品にも目を通してみる。だめだ目がチカチカする。俺ももう年か……orz。その中で風の大陸がまだ連載していたことには驚き。太陽帝国編のあたりまでは読んでたんだけど。そしてあとひとつ、なにやら”パーン”だの”ディードリット”だの懐かしい名前が出てきましたよ?

どうやら「魔法戦士リウイ(水野良)」シリーズの話らしい。しかも”ファーラムの剣”!ななな何ですと?ファーラムの剣といえばドラゴンマガジン創刊時から語られソードワールドRPGの根幹をなす最重要シナリオではないですか!!いやマジでびっくりした。あわててググールで調べると、前の巻あたりからそのネタは公開されていたらしい。知らなかった。水野良の作品はクリスタニアの途中で挫折したからな……。魔法戦士リウイを読んでみてもいいのだが、十冊以上既刊があるのを知るとちょっと躊躇してしまう。

同じ雑誌の棚に「コバルト」もあったのでマリみてを読む。まあまあ。グラハの新作も載っていたが、若木先生また文体変わった?

*1: え?「買えっ」ですか?

4.6.2004

[book][な]「家守綺譚」梨木香歩:新潮社

2004/04/06

――木に惚れられたのは初めてだ。
――木には、は余計だろう。惚れられたのは初めてだ、だけで十分だろう。
高堂は生前と変わらぬ口調でからかった。
――どうしたらいいのだ。
――どうしたいのだ。

cite ( 「家守綺譚」 p11 )

百年ほど昔の話。売れない文士(作家)である主人公は、空き家の維持のため、亡くなった友人の家に家守として住むことになった。ぽつぽつと文章を書きながら暮らす主人公の周りに起こる様々な不思議な出来事を綴った短編集。

サルスベリから恋い慕われ、庭の池に人魚が泳ぎ、抜け殻を返して欲しいと河童が家にやってくる。死んだはずの友人も雨にまぎれて掛け軸に描かれた湖からボートをこいで現れる。それら全てが自然なこととして描かれ、主人公もそれをあっさりと受け入れる。現実と幻想の間を揺れ動く淡々とした筆致が心地よい。

以下ネタバレ。「家守綺譚」という本の題名の意味が改めて分かる最後の一編がよい。主人公は作家という”見る者”であり、友人は幻想の側に”往ってしまった者”である。主人公は作品を通して様々な不思議を見、それを受け入れてきた。最後の話、彼は夢の中で、幻想の住人から「我々の側に来ないか」と誘いを受ける。だが主人公は熟考のすえ、友人の家を守らなければならないから、とそれを断る。つまりそれは、友人が”還ってくる”場所を残しておかなければならない、ということなのだろう。

高堂は立ち上がり、歩いていった。掛け軸の向こうで帰る音がしている。
――また来るな?
私は追いかけるように寝床から声を上げ、念を押した。
――また来るよ。

cite ( 「家守綺譚」 p155 )

4.8.2004

[misc] スマックダウン

2004/04/08

録画しておいたスマックダウンをウキウキ気分で見る。お目当てはアンダーテイカーの復活。僕がWWE(WWF)を見始めた頃にはすでに墓掘り人のギミックはやめていたので、今回が初体験(はあと)なのだ。

メインのエディ対ミステリオ終了後ポール・ヘイマンが登場。長々と2人を罵って立ち去ろうとしたその時、鐘の音が!湧き上がる会場。そして墓掘り男キターッ!マネージャーのポール・ベアラーもキターッ。デブり具合といい目のクマといい完璧です!長々と入場に時間をかけた後、ヘイマンにツームストン・ドライバー!再び鐘が鳴り響いたところで番組終了。素晴らしい!レッスルマニア見たかったなぁ……。サバイバーシリーズでケインに生き埋めにされて以降墓掘り人復活へ向け引っ張りに引っ張ってきただけに、レッスルマニアが盛り上がったというのも納得です。

アンダーテイカーが登場する3分余りのシーンを、ビデオテープが痛むんじゃないか、ってくらい繰り返し見てしまった。

4.10.2004

[misc] はてなお休み

2004/04/10

はてなが会社移転に伴うサーバー移動のため全サービス停止中。アンテナを通していくサイトも含め、巡回先が半分以下に減ってしまった。知らぬ間にここまで侵食されていたとは。余った時間を使って久々に落書きしたりして。

[misc] イラク日本人拉致問題

2004/04/10

これまでこのような社会的事件は意図的に回避してこの日記(もどき)を綴ってきたのだが、将来の自分が読んだときのための記録として今思うことをメモしておくことにする。

とはいえ今後の展開が全く読めないので何ともいえない。自衛隊の撤退はありえないだろう。人質の開放はあるのだろうか?テロリストの行動は金銭が目的でなく宗教的、民族的な信念によるものである以上、難しいかもしれない。拉致された彼らがこんな危険な時期に当地に(ろくな警備もつけず)乗り込んでいったことは安易だったなとは思うが、それが原因としても起こったことを自業自得として無視することは出来ないだろう。

問題なのは、今になって自衛隊の撤退を求める、拉致された人たちの家族だったり市民団体だろうと思う。イラクが危険なところだという認識があったのなら家族は縛り付けても止めるべきだった。拉致されたひとりが出発前に「もしかしたら死ぬかも」と洩らしていたように、少なくとも当人達には覚悟はあったのだ。

4.12.2004

[misc] イラク日本人拉致問題(続)

2004/04/12

人質解放されるといいつつまだ解放されていない。よく分からない。

ところであの家族の人たちはいったい何者?何で、父母のみならず兄弟、いとこまでがひとりずつコメントしているんだろう。

[misc] 「新造人間キャシャーン」

2004/04/12

このゴールデンウィークに公開予定「新造人間キャシャーン」の、公式サイトで公開されている予告編を見る。監督が宇多田ヒカルの旦那という時点で「うわっ、うさんくさっ!」と思いそれきり忘れていたのだが、 Radium Software Development を読んで興味をもった。こ、これはっ。意外に面白そうだし、画面も日本特撮映画特有のチープさが無くかっこいい(その分金もかかってそうではある)。ちょっとオンドゥル入ってそうな主役に不安を覚えたが、脇を占める役者が豪華だ。寺尾聰も唐沢寿明も大滝秀治(!)も楽しそ〜うに演技されております。こういったけれん味たっぷりな絵にはミッチーのうそ臭い(褒め言葉)二枚目顔がぴったりだ!GW が終わって空いているころに見に行こうと思った。

公式サイトでダウンロードできる壁紙とスクリーンセーバーはどれもキャラクターメインの構図でかっこ悪い(大滝秀治どアップの壁紙にはちょっとそそられたが)。ギャラリーで公開されている背景画像がどれもよいだけに、これをもうちょっと大きな画像で保存出来たらよかったのに。これらの画像は細かい jpg の集合をタイル状に敷きつめて表示されていて、表示は速い反面一枚絵としてダウンロード出来ないようになっている。

あと、個人的には'93にリメイクされた梅津泰臣キャラクターデザインのルナがエロくてたまらなかった記憶があるのですが。

4.13.2004

[misc] B.A.R にいちゃもんつけるウィリアムズ

2004/04/13

F1のお話。二試合連続表彰台に昇るなど今期絶好調な B.A.R Honda だが、FIA より「 B.A.R がリアウイングに付けている垂直板は不正なので修正しる!」と通告を受けたそうだ。それは仕方ないとして、どうも今日のニュースによれば FIA にチクったのはウィリアムズだったらしい。ムッ?私の記憶が確かなら、 先のバーレーンGP においてマネしてリアウイングを改造して来ていたのはキミたちではなかったかね?つまりあれだ。マネしてみたものの大した効果が得られず、でも最近の B.A.R の好調っぷりはむかつくんでなんかいちゃもんつけたかった、ってことですね?

[Internet] 和風Wizardry純情派 (from また君か。)

2004/04/13

『ウィザードリィ1 狂王の試練場』を題材に「現代日本が舞台、比叡山のふもとに『大迷宮』が出来た」という設定で登場人物によって綴られる Wiz 日記。まだ途中までしか読めてないがおもしれー。日にちが進むにつれキャラがどんどん増え、一大群像劇へと化してきている。

[Baseball] ホークス vs バッファローズ

2004/04/13

グーリン(ホークス先発)が投げる試合は、いつ点を取られてもおかしくないので通常の五割増しのハラハラ感が味わえる。なんせストレートの最高速度が130kmないんだからすごい。案の定初回から毎回得点圏にランナーを背負うもののバックの好守備にも助けられ、10安打されながら7回を無失点。残りを三瀬が締め勝利を収めた。

グーリンも対するバッファローズ先発の川尻も、本格派投手ではないものの投球術がすごい。変化球を低めに集めコントロールに徹底的に気をつける。毎球ごとに投げるテンポや投球フォームまで!変え打者を幻惑する。例えば松坂 vs 新垣 とはまた違った意味でのプロ野球の面白さを見せてもらった。

4.14.2004

[misc] マリみてSS 書かねば

2004/04/14

先日申し込んでいた「姉妹」がテーマのマリみてSSが、あさって締め切りだったということに気づく。やべっ、すっかり忘れてたよ……。ネタはすでに頭の中にあるので、とりあえず書いてみた。1日寝かせておかしくなければ明日投稿しよう。タイトルは「つぼみが薔薇となる時」。

主催者の方がこのページを見ているとは思えないのでちょっとグチってみよう。そもそも何故忘れていたのか?と考えるに、主催者側にこれを盛り上げようという気配が感じられず、関心が持続しなかったというものがあった。申し込んだ後ルールその他と締切日を知らせるメールが来て、それで終わり。公式サイトは”参加者募集締め切りました。”でひと月以上更新されない。トップページの掲示板に書き込みが無いなぁ、と思ったら、プレイベント時のページの感想掲示板で主催者含め話題が進行している。残念なことに、全体的にごく一部の閉じた雰囲気しか感じられない。

とにかくこういったイベント事は出来るだけ多くの人に関心を持ってもらって、さらに関心を持ち続けてもらうことが大切だと思う。僕だったらまずサイトの構成を変更する。今のサイトは情報が少なすぎる。タイトルとエピから二次創作関連のサイトだろうな、と推測することしか出来ないのではあまりにもまずい。黒字にオレンジという配色もあれなので変える。もう終わってしまったことだが、参加者募集を締め切ってから投稿締め切りまで何も更新が無いというのも良くない。日記という形で、週二回程度でも現在の進行状況などマリみて関連の話題を書いてサイト閲覧者の関心をつなぎとめることを考えるだろう。ちょうど期間内に「チャオ・ソレッラ!」が発売されるという良い話題もあったのにね。

まあ、年長者の繰り言と思ってもらえればよいのですけど。

[misc] マリみてSS ネタ

2004/04/14

以前『降誕祭の奇跡』に対する違和感について書いた。その時「俺だったらこうするね!」というIFネタを考えたのだが、細かいところで辻褄を合わせることが出来ずに放置していた。それが今日ふと閃く物があった。そのことを考えていたわけでもなく本当に突然だったので、自分でも驚いたよ。上の SS を書いたついでに走り書きのメモを残しておいた。小説スタイルに書き直したら当サイトで公開します。タイトルは『降誕祭の奇跡』の「ひかり」と「真紀」の間に挿入される形の「今日子」と、「真紀」のラストを書き直す「真紀(alternative)」。

とはいえ元々 SS 職人という分けでもないので、あと「ある罰ゲームにより、蔦子は祐巳の言うことをなんでも1つ聞かなければならなくなった。祐巳が出した提案とは、祐巳が1日カメラマンとして『蔦子の写真を取りまくってみたい』というものだった……」という設定の蔦子x祐巳ネタ「フォトジェニック for me」(仮題)を書いたらもう書かないと思う。

[misc] 右の小指がだめすぎる。

2004/04/14

昔から右手の小指が上手く使えない。ブラインド・タッチは一応出来るものの右端の記号系や改行キーを押すときにホームポジションから手を離してしまう。小指だけを伸ばして力を入れる、ってのが苦手なんだよな。

4.15.2004

[misc] イラク日本人拉致問題(続)

2004/04/15

拘束されていた人質が無事に解放されたらしい。素直に喜ばしいことだと思う。……で・す・が。今までテロリストに捉まっていたはずの3人、なんかやたら元気そうですね(いや、無理にやつれたそぶりを見せろというつもりはありませんが)。ちなみに私は、よほどの確実な証拠が出てこない限り彼らの自作自演説を支持するつもりはありません。

これに伴い、彼ら3人の自己責任を追及する声があがっているらしい。こういった意見を聞くたびにうんざりした気持ちになる。それがいかなる行動であれ、自己の行動に対して責任が生ずるのは当然の事だ。だが同時にそれは、他者が当事者を非難するために使うべき言葉ではないだろう。

自己責任については、この意見を支持する。「Dead Letter Blog : 自己責任?」 ここからさらにリンクをたどって 「江川紹子ジャーナル 〜 社会のこといろいろ 〜:いわゆる「自己責任論」について」

[Baseball] ダイエーホークス高塚社長辞任か。

2004/04/15

ですって。高塚社長は、これまで赤字続きだった球団、福岡ドームと隣接するホテルの経営を短期間で黒字へと転換しその経営手腕への評価は高い(らしい)。が、同時に選手や職員に対する人を人とも思わないその行動には、内外から非難の声が上がっていた(らしい)。

個人的には、なーんかこの社長が来てからのダイエーフロントの選手の切り捨て方が気に入らなかったんだよね。武田、工藤、若田部、村松、小久保……。根元さんが存命なら絶対こんなことはしなかったと思う。しかも今回の件、いきなり「高塚氏が『ダイヤモンド社』の社長に就任することが明らかになった」と報道され、ダイエー側は「聞いてないよ!」てな雰囲気である。なんか、「最近マスコミもうるさいし、もういいや、や〜めた」的な立つ鳥跡を濁しまくっている感がビンビンに伝わってくる。

4.16.2004

[misc] マリみてSS送った。

2004/04/16

細かい文章を直して、送っておいた。すげぇ短編。おそらく三分で読み終わるだろう。インスタントラーメン作るのにぴったりだね!でもまぁ、書く前から大体このくらいだろうと想定していた通りの長さではある。

[book][comic] Five Star Stories on 月刊ニュータイプ

2004/04/16

書くのを忘れていた。アニメをもう十年近く見ていない自分にとって、ニュータイプという雑誌は基本的に”FSS が載っている本”である。今月のニュータイプにおいて、ついにヨーンとパルスェットの感動的なシーンが描かれた。ようやく、という気分だ。彼女と青騎士レスターの一件が連載で書かれてから、実時間で十年以上経っているってのがミソですね。

僕が FSS を始めて読んだのは、ちょうど単行本でいえば3巻最初、ソープがコーラス城に乗り込んできた所だった。多分近々劇場公開される逆襲のシャアの情報が欲しくて、これまで読んだことの無かったアニメ情報誌を買ってみたんだと思う。もちろん永野護の名前も知らなかった。ただ、普段読みなれたジャンプなどの漫画の文法とは全く異なる、あの広いニュータイプの全面に描かれた繊細な作画に圧倒され強い衝撃を受けたことは今でも覚えている。

それ以来、筋金入りの”マモルマニア”である。「”カリスマ”を挙げろ」と言われたら真っ先に永野護が思いつくくらいだ。メカデザインが好きだし鶏ガラのようなキャラクターの体型も好きだしインタビューにおける作者のセンスも奥さんも好きだ。僕が最初に模写したのは永野キャラでした。これまでトイズプレスにいくら貢いできたか計算するのが怖い。「ツインタワー」も「3159」も「ウォータードラゴン」も持ってますよ〜。キャラクターズ・プラスで投稿が採用されてテレカももらいましたよ〜。

4.18.2004

[book] 久美沙織のコラムで少女小説について考える。

2004/04/18

「このライトノベルがすごい!」という企画が行われていて、そこで連載されている久美沙織のコラム「創世記」が非常に興味深い。内容は現在のライトノベルへと至るルーツを探っていくものらしい。第一回は少女小説の大家吉屋信子先生について書いてあり、吉屋信子 → 氷室冴子 → 「マリみて」 という流れがきれいにまとめられている。この流れは僕も以前マリみて関連の雑文を書いたときに考えていたので、「わが意を得たり」という気分だ。

あれを書いた時はまだ今のようなマリみてブーム以前で、「マリア様がみてる」という作品をどう紹介するか考えたすえ『少女小説』の系譜として位置付けることにした。それに合わせて『少女小説』についても図書館に通って色々真面目に調べたので、今回の久美沙織のコラムはどこか自分にとっては懐かしい内容だった。そしてもちろん僕が知らなかったこともたくさんあったのですが。

[misc] イラク日本人人質事件・被害者自作自演説疑惑について。

2004/04/18

先に書いたように、私は今回の事件における被害者の自作自演説には懐疑的である。様々なところで囁かれる自作自演説についてうまくまとめたサイトを知ったのでリンクしておく。このサイトの方もこの件には否定的な立場をとっておられるのだが、その中で「Q&A」としてネット上で流布する被害者自作自演説の全ての根拠に対して反論しようとされている。その反論が私からみても苦しい個所が多々あり、それに対しさらに反論することは容易だろうな、と感じる。とはいえ、自作自演論者が挙げる”根拠”が絶対的なものではない、と知るきっかけとしては十分なものだろう。

4.20.2004

[misc] 戦闘妖精

2004/04/20

20040420.png

絵板で描いた落書き。白い水着やレオタードはなぜエロいのだろうか?

[Baseball] ホークス vs ブルーウェーブス

2004/04/20

4 - 1 でホークスが勝利。今日もグーリン劇場が開催されました。6回 2/3 を投げて十安打されながら1失点。ありえな〜い!ちなみにホークスの得点は全てホームラン。きっと、長い守備でつもったイライラを球にぶつけた結果こうなったのでしょう。

4.21.2004

[game] Return to Gunparade 19話(前編)

2004/04/21

「失われたオーマ……!」
「今はまだエセだが、いつかきっと」

cite ( Return to Gunparade 19話前編 )

今回から第2クールらしい。えらい中途半端な回からだな!主力が初陣に行っている間の、残った人々によるお話。月9ドラマのような岩田と加藤と狩谷にトカゲ顔と縦ロール。あと踏子に謡子に未だ名前を出してもらえない(涙)公園でくらす青髪の貧乏少女も登場。イワッチがかっこいい。ガンパレキャラに共通する、嘘と知りつつもそれを貫き通すことによって本物に変えようとする強い意志が熱い。

[misc] TVアニメ「ガンパレード・マーチ2 (仮)」?

2004/04/21

RtG 関連の感想を読みあさっていたら、備忘録4/3 の日記に 2004 秋、テレビ東京で「ガンパレード・マーチ2 (仮)」があるかも?という記述が。有名アニメ情報サイト MOON PAHSE 内、噂も含めたアニメ放送予定表に、確かにある。これが本当であれば、「新たなる行軍歌」がそれ自体の出来は悪くなかったもののガンパレとしてはビミョーな内容だっただけに期待したい。

そういえば先日「ここ十年マトモにアニメを見ていない」と書いたけどガンパレのアニメを見た事を忘れてた。見たのはネットで公開されたストリーム映像だったので、画面は小さいしコマ落ちするし、ちゃんと見たという記憶がなかったもので。

[misc] とらぶるういんどうず

2004/04/21

二次裏発、OS擬人化キャラを使ったアニメオープニング風フラッシュ。確かに良く出来ている。途中でクリックすることによりフラグが立って分岐するなど、隠し要素が山ほどあるらしい。が、いかんせん僕にはこの歌を繰り返し聞く気力がないYO……。

[comic] 漫画読み:今月のウルトラジャンプ

2004/04/21

  • 以前から『破壊魔定光』を読むたびに何かの作品が頭にひっかかってたんだけど、やっとわかった!『この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO』ですよ!つまり、平行宇宙と近親相姦。
  • 今回の『Happy World !』を読んでいて、最後のページで激しく笑ってしまった。これはバスタードですか?
  • 『蒼のサンクトゥス』は高値安定。

4.22.2004

[え]「空のむこう」遠藤淑子:白泉社ジェッツコミックス

2004/04/22

「わたしもここで終わることにした」
「終わるって?」
「お前は土に返り、わたしはとけて流れる」
「そうか。それならばさほど変わらんな」
「ああ。そうだ」

cite ( 「『スノウ』(空のむこう)」 )

短編集。ごめんなさい!と真っ先にあやまっておこう。今まで、思いっきりこの作者のことをみくびっていました。昔からの白泉社系少女漫画読み(*1)なので、遠藤淑子の名前ももちろん知っていた。しかし当時は絵は稚拙でストーリーもよくあるラブコメだとしか感じず、それ以来まともに読んだことがなかった。

が。今回ブックオフのおすすめコーナーにあったこの本を読んでびっくりした。素晴らしいじゃないですか!絵自体は今でもあまり上手くない。が、それを補って余りある物語力に圧倒された。なかでも、歴史の流れの中で一瞬輝く恋を描いた「空のむこう」「スノウ」がよかった。この本をおすすめに入れた店員は偉い!

[misc] 『グッバイ・レーニン』テーマ曲と明治チョコレート

2004/04/22

先日から映画『グッバイ・レーニン』(公式サイト:)の CM をよくテレビやラジオで見聞きするが、後ろで流れている曲が、「ちょっこれーとっ、ちょっこれーとっ、チョコレートは、明治」という明治チョコレートの CM ソングにしか聞こえず、気になってしょうがない。同じクラシックの曲をベースにでもしているのかと思い調べてみたが、映画のほうは「アメリ」も手がけたヤン・ティルセン、 CM ソングは作詩・作曲いずみたくというどちらもオリジナルの作品らしい。ということは、偶然か?

日本の公式サイトにはトレイラーが存在しないので、アメリカの方もリンクしておきます。興味を持った人は見てみて下さい。

*1: 当時の男の少女漫画読みには「花とゆめ」「ララ」系と「マーガレット」系の二大派閥があったと思う

4.23.2004

[Internet] Firefox で Google 検索が化ける時

2004/04/23

最近のブラウザには大抵ついている Google を使った検索が文字化けする現象が、色々な所で報告されている。これは、検索文字の内部判定における文字コードの初期設定がシフトJIS からUTF-8に変更されたことに起因するらしい。Firefox は始めからUTF-8で検索文字列を送信するようになっているので本来なら影響はないはず。だが、例えばもじら組で配布している 日本語対応 Google検索プラグインは文字をシフトJIS で渡していて見事に影響を被っていた。

対象方法は簡単で、「この文字はシフトJIS です」と Google に対して教えてあげればいい。 Firefox がインストールしてあるディレクトリの searchplugins を開く。google(ja).src というファイルを開いてその中の<input name=""〜と羅列してある中に


<input name="ie" value="sjis">

の一行を追加する。

4.24.2004

[comic] げんしけんの大野さん

2004/04/24

「『げんしけん』の大野さんは現実ならゲーセンクィーンやサークルクラッシャー女になるはずなのに、そうならない」のは、春日部さんという美人で非オタでサークル内のイケメンといつもいちゃついている、(げんしけんにとっての)異物がすぐそばにいるからというのも理由としてあると思う。春日部さん(と香坂)がいなかったら、このサークルはとうに潰れているね!

あ。『げんしけん』アニメ化ですって。それはまあいいとして、わざわざキャラデザ別に立てて『くじアン』もアニメ化。しかもそれが『行殺新選組』の八雲剣豪氏とくるんだから面白すぎる。動く律子・キューベル・ケッテンクラークが見たい。

[misc] つれづれ

2004/04/24

近所のある本屋は、「ただいま閉店5分前です。〜」のアナウンスがあってから「ただいま閉店時刻になりました」と流れるまでのあいだが明らかに短い。3分もないんじゃなかろうか。

4.25.2004

[comic] 漫画読み:おおきく振りかぶって in アフタヌーン六月号

2004/04/25

巻頭カラーの青春高校野球漫画『おおきく振りかぶって』が最高に面白い。野球マンガとして面白いのはもちろんだが、主人公であるピッチャーとキャッチャーの関係性が腐女子魂(*1)を刺激しまくるね!。

気弱で、以前いた中学から追われるように今の高校に入学して来た、でも実は才能があるピッチャーの三橋。強気なキャッチャーの阿部は、三橋の素質を真っ先に見抜いて「オレの言うとおりに投げれば、お前をエースにしてやる」と言う。この時点で投手と捕手という役柄と攻め受けの関係が逆転している所に注目! しかも気弱な方がツリ目で強気な方がタレ目だというのもポイントが高い。そんな彼らの関係が、話に進むにつれ次第に変化していく。

今月号、これまで高校入学後初の試合として三橋が中学時代にいたチーム(中高一貫私立校)との練習試合を行っていたんだけど、今まで思いどおりに押さえてきた敵に逆転されて、キャッチャーの阿部は呆然としてしまう。逆に三橋は崩れず試合を立て直す。この、いざという時のそれぞれの脆さ、強さの表現が上手い。

その後チームは一丸となって再逆転し、勝利を収める(それもまた熱く盛り上がって非常に良かったんだけど今回はパス)。いろいろあって合宿所に帰ってきた際の描写がまたいい。三橋がいつのまにか寝てしまっていることに気づいた阿部に対し、野球部監督(巨乳、怪力)が言う。それはキャッチャーがピッチャーに尽くした結果得られた、信頼の証なのだと。それを聞いた阿部は(ピッチャーとキャッチャーは一方通行の関係じゃないんだ)と知り、三橋を布団に寝かせてそっと部屋を後にする。その際のセリフ。

オレは3年間お前につくす

cite ( おおきく振りかぶって(アフタヌーン六月号) )

うわっ。あからさま過ぎてこっちが照れちゃいますよ!ちなみに連載当初の阿部はこんなことを思ってました。

お前は3年間、オレの言う通りに投げるんだ!

cite ( 『おおきく振りかぶって 1』ひぐちアサ:講談社アフタヌーンコミックス )

[misc] サターンパッドUSB

2004/04/25

サターンパッド(のUSB接続する復刻版)を同梱した Mac 版「ぷよぷよフィーバー」が発売されるらしい。6月24日って結構先だが。数あるゲーム機の中でも定評の高いセガサターンのパッドだけに、これ単体でも欲しいですね。第三科学研究所で売っているサターンパッド USB 化基板と性能はどっちがいいんだろう。

ここで、絶対誰かがすでに言っているだろうネタをひとつ。「6月24日にUSB接続する Mac 用サターンパッドが発売されるそうだ。楽しみだね!値段は7329円で、しかももれなく『ぷよぷよフィーバー』がオマケについてくるらしいぞ!」

*1: "腐女子魂"はタマシイの有り様のひとつであって、実際の性別、年齢とは関係無いのです!あと個人的に"腐女子魂"はボーイズラブには働かないと思う

4.26.2004

[misc] 今日のメモ

2004/04/26

めがねの正しい扱い方(from HK-DMZ PLUS.COM
つい左手一本で掛け外しする癖がついてしまっている僕のメガネは、右のネジがやけにゆるゆるである。
懐ゲーの画面を壁紙に(from カセテ[.‥.]
ボナンザブラザーズの壁紙が素敵。大きく広がる青空。

4.27.2004

[misc] グーリン伝説崩壊編

2004/04/27

例えば上司と飲みに行った時、あるいは親戚の叔父さんと飲む時、話題がない時の強い見方、それが野球ネタ。というわけで今日のダイエーホークス戦のことでも書こう。

グーリン負けちゃいましたね。しかし相手ロッテの投手小林宏があまりに良かったので、負け戦にエースを使わずにすんで逆によかったのかもしれない。損して得とる。

4.28.2004

[game] タクティクスオウガ

2004/04/28

これまで何度も言ってきたけど、僕はこれまで遊んできた RPG の中で『タクティクスオウガ』が一番好きで、狂気のヒロイン、カチュアが大好きなのです。ふと見つけたゲーム評論サイト「指輪世界の理屈じみたゲーム話」「カチュア、デニム、プレイヤー、アシタカ」を読み、非常に刺激を受けました。「カチュアはGPMの原さんの先駆けである」とか「カチュアがデニム>世間なのにデニムがカチュア<世間なのが根本的な問題だった」とか「カチュアは女王になっても幸せにはなれないのでは」とか、目からウロコが落ちまくり。デニムが博愛主義なのは、彼がプレイヤーと同一の存在であり、本来あるべき民族意識を持ち合わせていないからだ、とか。

[misc] メモ

2004/04/28

  • コミックビーム五月号回収だそう。田舎だからか何なのか、近所の本屋には当然のようにまだ売ってますが。
  • 2ch のひぐちアサスレを経由してヤオイ板を見てみると、自分が書くまでも無く既にお姉さま方も「おおきく振りかぶって」に注目されている模様。しかしあそこは別世界だ。「3度の飯より鬼畜好きなら、おいしくいただけるかも。」とかいうセリフが普通に出てくる。

4.29.2004

[misc] ビンタ合戦再び

2004/04/29

皆さんクラナド遊んでますか?僕はビンタ合戦が見たくなったのでホワイトアルバムをインストールしました。トップアイドルは大変だなぁ。あとビンタ合戦と言えばこれ

4.30.2004

[comic] [Internet] 『EXIT』藤田貴美 in スピカ

2004/04/30

「皆、調子いいみたいだな」
「いいよ、いつも」

cite ( 『EXIT』藤田貴美 )

彷徨い続けて幾星霜、至高のロック漫画、藤田貴美の『EXIT』が帰ってきましたよ!とは言えそれがWebコミックだってのがちょっとせつない。

『EXIT』が載っている「スピカ」は、半年後に正式公開されるWebコミック『GENZO』の1コンテンツという扱いらしい。この『GENZO』、将来的にはスピカに加え、青年誌「幻蔵」と快楽コミック誌「GIGA+」を含めて配信するとの事。少女漫画と青年漫画と十八禁。すげぇ組み合わせだ。何でも一つにすれば良いってもんじゃないだろう。僕には幻冬舎のやりたいことがよく分からないYO……。公開して一年後にはヒッソリと更新停止しそうだ。

とはいえ現在はお試し期間であり、正式公開までの半年間は無料で毎月『EXIT』を読むことが出来る。これは嬉しい。久々に読んだ『EXIT』は、復活記念で盛り上げようとかの気配も無く何事もなかったように前回から話が続いていた。一歩ずつ、前へ。

船戸明里の『Under the Rose』は、新章スタート!だそうで主人公が変わってます。牧師になると去っていったライナスはもう出てこないのだろうか。

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